今風太ワールドを楽しむ(14)
更新日:2002年8月16日

第11回 第12回 第13回 第14回

皆さん、1年以上のご無沙汰でした。久々の更新でございます。
さて、Java版のPC-8001のエミュレータもかなりのバージョンアップをされておりますので、今回このエミュレータの設定方法を含めて以前からのお約束であったテープイメージを公開させていただきます。
皆さんもすでにご存知のJavaで動くPC-8001のエミュレータ「j80 - PC-8001 Emulator for JavaVM」はHAL8999さんがが作製されています。
HAL8999さんのHP「OUT of STANDARD」はこちらへ

PC-8001エミュレータ「j80 for Java」のダウンロード
エミュレータはいろんな改良を経てバージョンは「Version 0.9.32」になっております。
通称は「beta 2.14」といいます。早速上記のHPよりエミュレータをダウンロードしてみましょう。
圧縮ファイルをダウンロードして、各自のフォルダに展開しましょう。
ちなみに私は「C:\j80」のフォルダに展開しました。
PC-8001エミュレータ「j80」の動作環境
エミュレータはJava上で動くのでPCにはJavaがセットアップされている必要があります。私のPCはWindowsなので、それで説明します。
エミュレータの説明書にも書いてありますが、「Java2SE 1.3.0〜 (JDK または JRE 1.3.0〜)」のセットアップが必要です。これは別途入手する必要があります。
ちなみに私はJavaのソフトを作成する書籍「初体験Java」を購入しセットアップしています。この書籍には「Java SDK 1.3.0」が付属しています。
PC-8001エミュレータ「j80」で必要なROMイメージ
当然ですがエミュレータを動作させるにはシステムのROMイメージが必要です。
ROMイメージの読み出しには実機が必要になります。
私は往年の名機「PC-8001mk2」「PC-8801FH」を所有しております。(といっても中古品ですが・・・)
今回はこのうちの「PC-8001mk2」から読み出したイメージを使いました。
読み出したイメージはバイナリエディタで24KB分のみを残して(6000H-7FFFHを削除)「PC-8001.ROM」の名前でファイルします。
このイメージを「j80」のフォルダにコピーして使用します。
同様にフォントイメージも必要になります。詳しくはエミュレータの説明を参照下さい。
PC-8001エミュレータ「j80」の設定ファイルの変更
エミュレータには設定ファイル「j80.cfg」があります。この内容を各人の環境に合わせて変更する必要があります。
私の場合、以前からのバージョンを引き継いでいるため、ROMイメージ、FONTイメージのファイルの場所を変更しました。(ちなみにj80と同じフォルダです。)
また私の場合ノートPCなので、カーソルをテンキーの「2、4、6、8」に対応させるために、キーボードの定義もゲーム用に変更しました。
「j80.cfg」のファイルの変更した部分を下記に示します。
PC-8001エミュレータ「j80」の起動
エミュレータはJava上での動作になるので、Javaを動かすために「MS-DOSプロンプト」に降ります。そこで次のように入力して起動します。(ちなみに私の環境での話なので、詳しくはエミュレータの説明書を参照して下さい。)
一連の動作はバッチファイルにしておくと便利です。
無事に起動するとDOS画面には次のような表示となり、別画面でエミュレータが開きます。
ここまですんなりくれば完璧です。(PC-8001mk2から読み出したROMイメージを使ったためバージョンは1.3となております。)
PC-8001エミュレータ「j80」での動作
皆さんお待たせ(?)のソフトイメージファイルを準備いたしました。
「j80」でシミュレート出来る「cmt」ファイルを今風太のPC-8001の作品からお楽しみください。6作品をひとつのファイルに圧縮していますので、ダウンロード後解凍してご使用ください。収録作品は次の通りです。
今風太のPC-8001作品「cmt」ファイルのダウンロード。
サブマリン:潜水艦撃沈ゲーム
プログラム:マシン語(B000−BB28) スタートアドレス:BA92
PARACHUTE:敵降下型シューティングゲーム
プログラム:マシン語(AAF0−BA8F) スタートアドレス:AAFD
SPACESHIP:敵飛行型シューティングゲーム
プログラム:マシン語(A000−AF4F) スタートアドレス:AE09
CHECK P.:上下スクロールチェックポイント型ゲーム
プログラム:マシン語(A000−B542) スタートアドレス:B475
ROCKET BOMB:上下左右スクロールミサイルゲーム
プログラム:BASIC(BOMB)+マシン語(A7A0−BDD6) スタート:RUN
マリン・ベルト:水中攻撃シューティングゲーム
プログラム:BASIC(BELT)+マシン語(A000−B06F) スタート:RUN
ファイルを解凍後「j80」などのフォルダにコピーして下さい。
図のように「Tape > Player」のメニューからシミュレートするcmtファイルを指定します。
マシン語のみのソフトは次のように「mon」でモニターに入って「L」でファイルを読み込みます。その後「G」コマンドでスタートアドレスを入力後「リターン」でソフトが起動します。
BASIC+マシン語のソフトは「cload」でBASICのファイルを読み込み後モニタに入って「L」でファイルを読み込み「コントロールB」でBASICに戻ってから「RUN」して下さい。
いかがでしたか、このJavaで動くPC-8001シミュレータは大変使い勝手が良いです。
エミュレータを開発されたHAL8999さんに感謝です。
久々の今風太ワールドはとりあえずここまでとしておきましょう。
今後も益々面白くなる「蘇る今風太ワールド」をよろしくお願いいたします。

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