今風太ワールドを楽しむ(11)
更新日:2001年5月26日

第11回 第12回 第13回 第14回

今回はJavaで動くPC-8001のエミュレータを紹介いたします。
その名も「j80 - PC-8001 Emulator for JavaVM」でHAL8999さんがが作製されています。
HAL8999さんのHP「OUT of STANDARD」はこちらへ
今回のJava版エミュレータの紹介、ソフトイメージファイルの公開にあたりHAL8999さんの多大なるご協力をいただきましたことを御礼申し上げます。

PC-8001エミュレータ「j80 for Java」のダウンロード
早速上記のHPよりエミュレータをダウンロードしてみましょう。
現時点のバージョンは「Version 0.8.17」ですので、今後どんどん成長すると思います。
圧縮ファイルをダウンロードして、各自のフォルダに展開しましょう。
ちなみに私は「C:\j80」のフォルダに展開しました。
PC-8001エミュレータ「j80」の動作環境
今回のエミュレータはJava上で動くのでPCにはJavaがセットアップされている必要があります。私のPCはWindowsなので、それで説明します。
エミュレータの説明書にも書いてありますが、「Java2SE 1.3.0〜 (JDK または JRE 1.3.0〜)」のセットアップが必要です。これは別途入手する必要があります。
ちなみに私はJavaのソフトを作成する書籍「初体験Java」を購入しセットアップしました。
この書籍には「Java SDK 1.3.0」が付属しています。
サイトからもダウンロード出来ますが、容量が大きいため時間がかかります。ということで雑誌に添付のCD−ROMなどよりセットアップすることをお勧めいたします。
PC-8001エミュレータ「j80」で必要なROMイメージ
当然ですがエミュレータを動作させるにはシステムのROMイメージが必要です。
ROMイメージの読み出しには実機が必要になります。
実際の読み出し方法はエミュレータの説明書を参照していただくとして、私の環境の説明をします。
私は往年の名機「PC-8001mk2」「PC-8801FH」を所有しております。(といっても中古品ですが・・・)
今回はこのうちの「PC-8001mk2」から読み出したイメージを使いました。
このHPの他のページでも説明しておりますがPC-8801エミュレータで使用した「N80_2.ROM」のイメージを使用します。
このイメージを「j80」のフォルダにコピーして「pc-8x01.rom」という名前に変更します。
これで準備は完了です。
PC-8001エミュレータ「j80」の起動
エミュレータはJava上での動作になるので、Javaを動かすために「MS-DOSプロンプト」に降ります。そこで次のように入力して起動します。(ちなみに私の環境での話なので、詳しくはエミュレータの説明書を参照して下さい。)
入力の末尾に「-8X01」というオプションを付けていますが、これはN-BASIC以外のROMを使うときのものです。(このときXはかならず大文字にして下さい。そうしないと起動しません。)
無事に起動するとDOS画面には次のような表示となり、別画面でエミュレータが開きます。
ここまですんなりくれば完璧です。(ちなみに上の画面の表示がN-80 BASICになっているのはPC-8001mk2から読み出したROMイメージを使ったためです。)
PC-8001エミュレータ「j80」での動作
今回はこのエミュレータでの動作を確認するためにソフトイメージファイルを準備しました。
(カセットテープからの吸出し、変換にはHAL8999さんに大変お世話になりました。)
今までの「M88エミュレータ」で使用していた「T88」ファイルは使用出来ません。
拡張子が「cmt」のカセットテープイメージを変換したものです。
今回は「ROCKET BOMB」のcmtファイルを準備しました。
ダウンロードはこちら。
圧縮してありますので、展開後「j80」のフォルダにコピーして下さい。
このファイルはBASICとマシン語のプログラムが連続して記録されています。
図のように「Tape>Load File Open」のメニューからROCKET BOMBのcmtファイルを指定して下さい。
ファイルを指定後はエミュレータ上でBASIC、マシン語の順に読み込みます。
読み込みスピードは超速いです。一瞬で読み込み終了です。
ではRUNしてみましょう。
どうでしょうか、無事に動きました。ちなみに私のソフトに特有のBEEP音でのサウンドも忠実に再現されているようです。スピードも当時のようです。
このエミュレータ益々好きになりました。
このゲームをカーソルキーで動作させるためにはキーの設定を次のように変えて下さい。
ということで、Java版のPC-8001エミュレータに目覚めた私です。
このシリーズはまだまだ続きます。次回はテープの読み込みエラーで断念していた、今風太の原点でもあります「PC−ジャン!」を紹介いたします。
また順次このエミュレータで動作可能なcmtファイルを公開する予定です。
今後も益々面白くなる「蘇る今風太ワールド」をよろしくお願いいたします。

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