78F0503のコーナー(5)
オーディオクラフト工房(90)

更新日:2010年11月7日


20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付ける

前回久しぶりにAMラジオに戻ってきましたが懐かしすぎて、いろいろいじりたくなりました。今回は同調の微調整と電源ボタン・スリープタイマーを追加します。夜中にラジオを聞きながら寝てもスリープタイマーで平気ですね。
この記事のベースは
http://homepage3.nifty.com/nonchansoft/nec78/memam1.htm
http://homepage3.nifty.com/nonchansoft/nec78/memam2.htm
にありますので、参照下さい。
(赤いボタンが電源・スリープタイマーです)
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるのラジオ回路
前回書き忘れたことがありました。同調と局発の駆動電圧へのノイズ混入を防ぐために、ノイズフィルタを追加しています。
(AMラジオ部回路)
気休めかもしれませんが、放送を聴いている時にバックのノイズが減ったような気がします。現在関西と北陸を行き来した生活をしています。さすがにマンションの中では駄目ですが、関西の場合外の公園で受信すれば関西のラジオ局は鮮明は音声で放送を聴くことが出来ます。
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるの電源回路
マイコンから電源をコントロールするために、電源回路を追加します。定番の回路ですね。いろんな方がWEBで公開されています。これで電池を接続しっぱなしでも心配ありません。
(追加する電源回路)
OFFからの立ち上がりはPOWERを押すことでDCOUTに電源を印加します。マイコンではPOWER CONT.をHレベルにしてDCOUTを継続します。ここでPOWERを離しても電源は維持されます。動作中はPOWERはスリープタイマーの切換えとして機能します。マイコンはKEY POWERのポートを読んで切換え動作を行います。POWERを長押しすることでPOWER CONT.をLレベルにして電源OFFとなります。
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるのタイマー
動作中にPOWERを押すことでスリープターマーを切換えます。約30分ごとに設定が出来ます。初期はOFFになっていますのでラジオは動作し続けます。
(AMラジオの操作切換え)
回路図上のKEY POWERをSW6に割付します。スリープタイマーの設定は個別選局とプリセット選局のみに行えます。
(スリープタイマーの設定)
30分から180分の設定が出来ます。この表示中に更にPOWERを押すと設定を変更します。通常の表示から押すと最初は現在の設定モードを表示します。タイマーカウントダウン中も表示の数値は減りませんのであしからず。
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるのマイコンポート
(マイコンポート割付)
P15がKEY POWER、P16がPOWER CONT.になります。
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるの同調電圧調整
前回局発の高精度制御を行ったことで、以前の同調が高い周波数で少しずれていることが判明しました。より快適な受信を目指して再調整を行いました。グラフがなんだかより直線に近づいたような気がしないでもないです。
(同調制御電圧)
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーを付けるの大完成
(バーアンテナの左上が追加の電源回路です)
(スリープタイマー30分の設定)
20プリセットデジタル選局AMラジオにスリープタイマーのマイコンソースファイル
ソースファイル一式はこちらからダウンロードして下さい。フォルダごと圧縮しています。全ファイルが入っています。ライタで書き込みする実行ファイルも含まれています。
やはりAMラジオは楽しいですね。都会でも公園で聴くとこんなにも良く聞こえるのかと感激新たでした。最近はインターネットでほぼリアルタイムにAMラジオがが聴ける環境もあります。雑誌の記事にもありましたが、この環境で聞くラジオは違和感を覚えるという内容でした。思わず納得です。やはりAMラジオは少しノイズに埋もれたところから聞こえるのが一番楽しいと思います。これからもラジオ製作を続ける意欲が沸いてきました。
これからも「NEC78K0/K0Sマイコン開発室」はどんどん楽しくなります。

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