７８Ｆ０５０３のコーナー（３）
オーディオクラフト工房（７７）

更新日：２０１０年１月１日

２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろう
２０１０年最初の製作の登場です。私のライフワークになっていますラジオの製作です。マンネリと言われながらここまで続いて来ました。今回の特徴は前回のFMラジオと同様に２０プリセットが自由に設定・削除出来ることにあります。ケースを前回のFMラジオと合わせました。並べて使って下さい。それでは製作をスタートしましょう。
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうの基本仕様
１）AMチューナー部はSANYOのLA1600を使用。定番の高性能ICですよね。
２）周波数はデジタルで直接選局。周波数ステップは9kHz。でもアナログラジオです。
３）局発の周波数は自動追尾。局発と同調は個別制御します。
４）周波数表示は8文字2行のLCDモジュールを使用します。。
５）２０局までプリセット可能。設定・削除が出来て、プリセット選局はプリセットされている局しか出来ないようにしていますので使い勝手が向上しました。
６）設定データは外部EEPROMに記憶します。電源ON時で前回の周波数になります。
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうの全体構成図
全体の構成図を示します。
（２０プリセットデジタル選局AMラジオの構成図）
メインマイコンはNECの「uPD78F0503DA」、エレキジャックNo.8の付録のマイコンを使用します。制御電圧生成のD/Aコンバータはテキサスインスツルメンツの12bitDAC「TLV5618A」を使用します。D/Aコンバータ生成電圧はフルスイング可能な「LMC662」を使います。AMチューナーにはSANYOのLA1600を使用します。毎回のことですがバリキャップで同調させるのでOSCコイルは金属ケースを取り外して3端子側の巻き数が多い端子間の線を15回程度巻きほぐします。音声アンプは市販品のモジュールを使いました。
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうの回路図
（AMラジオ部回路図）
（AMラジオコントロール部回路図）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのマイコン
エレキジャックNo.8の付録のマイコンを使います。30pinマイコンですが、28ピンDIPサイズの基板に実装されているため、大変使い勝手が良いです。
（マイコンの接続図）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうの制御電圧
局発の発振電圧、バーアンテナの同調電圧とも全ての同調ポイントのデータを保持しており細かな制御が可能です。しかしながらあくまで私の製作での設定値ですので、各自で調整をお願いします。
（局発制御電圧と同調電圧）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのリモコン受信
前回のFMラジオと同様にリモコンでの操作可能にしています。リモコン側の詳細はTAKARA TOMY赤外線ユニットを大盛りにするを参照下さい。主要４キー分をリモコンで操作可能です。
（リモコン受信回路）
（リモコン送信機）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのマイコンポート割付
（メインマイコンのポート割付）
（リモコン受信マイコンのポート割付）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのモード切換え
（AMラジオの操作切換え）
操作キーは全部で5キーあります。モードは3つあります。通常モードは9kHz選局の個別選局モードとプリセット選局が操作出来ます。このモードはSW3で切換えます。SW1、SW2は選局のアップダウンに使います。SW5の長押しでプリセット選局設定モードに入ります。個別選局で選んだ周波数をプリセットCHに記憶します。
（周波数のプリセット手順）
プリセットしたい周波数でSW5を長押しして設定モードにします。PRESET(+)(-)でプリセットしたいCHを選択してからSW3を押して設定完了です。
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのEEPROM割付
（EEPROM割付）
このEEPROMは1kbitですので制御は次のようになります。
（EEPROMの制御）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうの完成までの姿
（内部の配置はこんな感じで）
かなり機能よく配置出来たと思います。従来の基板の寄せ集めという感じですが・・
（操作キーは天面に配置しました）
（個別選局モード）
（局名表示中）
通常モードでSW4を押すと一定時間局名を表示するようしました。抜粋ですが・・
（プリセット選局モード）
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのマイコンソースファイル
ソースファイル一式はこちらからダウンロードして下さい。フォルダごと圧縮しています。全ファイルが入っています。ライタで書き込みする実行ファイルも含まれています。
２０プリセットデジタル選局AMラジオを作ろうのリモコン受信ソースファイル
ソースファイル一式はこちらからダウ　ンロードして下さい。フォルダごと圧縮しています。全ファイルが入っています。ライタで書き込みする実行ファイルも含まれています。
またまたAMラジオですか、って言われてますが、またラジオでした。でも使い勝手はかなり改善していると思います。こんな感じで今年も進みます。オーディオクラフト工房と同様にマイコン開発室もよろしくお願いいたします。寂しいことですが今年はNECの文字が消えることになりますが、ルネサスになってもこのICで頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
これからも「ＮＥＣ７８Ｋ０/Ｋ０Ｓマイコン開発室」はどんどん楽しくなります。

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